ITパスポートの試験出題分野はドコ?

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試験というのは、できるだけ短期間で集中して勉強し、実践的な問題集に取り組むということが重要です。ですが、ITパスポートの試験日は、月2回から3回ありますので、3ケ月でも6ケ月でも、学習期間の調整は可能です。本人の学習ペースに合わせた受験ができます。

ITパスポートは、コンピュータ専門知識だけではなく、ビジネスの知識も必要です。人によっては、両方ともとっつきにくいかもしれませんね。では、具体的に出題分野を見ていきましょう!

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ズバリ試験出題分野はココ!

   出題分野 出題数
ストラテジ系 32問
マネジメント系 18問
テクノロジ系 42問

※上記の92問に加えて、今後出題する問題の評価用設問が8問あり、合計で100問です。

出題分野がカタカナ表記だと分かりづらいところもありますかね。年寄りには少しとっつきにくいですね。

ストラテジー=「戦略」、マネジメント=「経営管理」、テクノロジ=「科学技術」と捉えると良いでしょう。

合計 100問で 1,000点満点 600点で合格です(IRT(項目応答理論)という採点方式が採用されているので、単純に1問何点という配点ではありません。)。

また、各分野別に偏りがない得点が必要です。出題範囲の3分野(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)のそれぞれが基準点(300点)以上、かつ、全体としても600点(およそ60%の正答)の総合評価点を獲得することが合格の条件となります。

①は、企業活動や経営戦略などについての問題で、システム系の経験がなくても、ビジネス知識があれば役に立つかもですね。

②+③のIT系は両方で65%なので、こちらはITの学習は、必須ですね。

これだけでは、大雑把すぎるので、もう少し詳しく見てみましょう。上の表を詳細化したものです。

分野 大分類 中分類
ストラテジ系 企業と法務 企業活動
法務
経営戦略 経営戦略マネジメント
技術戦略マネジメント
ビジネスインダストリ
システム戦略 システム戦略
システム企画
マネジメント系 開発技術 システム開発技術
ソフトウエア開発管理技術
プロジェクトマネジメント 10 プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント 11 サービスマネジメント
12 システム監査
テクノロジ系 基礎理論 13 基礎理論
14 アルゴリズムとプログラミング
コンピュータシステム 15 コンピュータ構成要素
16 システム構成要素
17 ソフトウエア
18 ハードウエア
技術要素 19 ヒューマンインターフェース
20 マルチメディア
21 データベース
22 ネットワーク
23 セキュリティ

どうでしょうか?試験範囲のイメージは膨らみましたでしょうか?テクノロジ系は、中分類でカタカナ表記の技術用語が多いですね。いくつか調べてみましょう!

  • アルゴリズム ➡ 問題を解くための手順を定式化した形で表現したもの。何か物事を行うときの「やり方」のこと。
  • プログラミング ➡ プログラミングとは、コンピュータが実際に理解できる言葉である「プログラム」を作っていくことです。プログラムとは、コンピュータを動かすための言葉、手順を書いた文章と思ってください。料理のレシピにたとえられますね。
  • ソフトウエア ➡ コンピュータに何らかの処理を行うプログラムや、更には関連する文書のことです。その中で、ワープロ、表計算などはアプリケーションソフトウエア、Windows10などのコンピュータ(ハードウエア)の基本ソフトウエア(OS:オペレーティングシステム)があります。
  • ハードウエア ➡ コンピュータ機器の総称。コンピュータ本体、キーボード、マウス、ディスプレイ等もそれぞれハードウエアです。

今は、わからない用語でも、学習をすすめていくうちに、「あのときの疑問は、そういうことだったのか~」と腑に落ちると思います。

出題分野は、広いですが、一つ一つ丁寧に学習していけば、問題ありません。

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試験出題分野ごとの受験対策

試験分野ごとの受験対策は、特に別々の方法でする必要はありません。ITパスポートの参考書を購入すれば、全分野の用語の説明、問題と解答の解説が載っています。ITパスポートの問題集サイトもあるので、そちらも活用するのも良いかと思います。

しかし、自分の気になった用語は、ITパスポート以外の書籍などで深読みすることをオススメします。(インターネットで検索できる方は、そちらで。)

例えば、過去問の一例をあげると

■問 リスクアセスメントを三つのプロセスに分けるとすると,リスクの特定,リスクの評価ともう一つはどれか。

□選択肢 「ア」リスクの移転 「イ」リスクの回避 「ウ」リスクの低減 「エ」リスクの分析

この答えを導き出すのにリスクアセスメントの説明から始まる参考書、サイトがあるようです。そうすると、素人の私たちには、「リスク=危険」ていう意味じゃないの?それで合ってんのかな?もう少し詳しく教えてくれないとわからない~!ということになりますよね。ですので、参考書に出てくる言葉がわからないときは、書籍で調べるか、スマホ、もしくはパソコンでインターネット検索して自分の知識として吸収することをオススメします。

具体的に用語を調べてみました。情報処理用語と安全衛生用語で使用されていることがわかりました。具体的には、以下です。

リスクアセスメントとは?

これは、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)で定義する情報システム上の脅威についての問題です。しかし、リスクアセスメントについては、製造業でも製造物責任の観点から述べられたものがありますので参考にしてください。同じ用語が情報システム以外の領域で使われる例となります。

(ISMS)リスクアセスメントとは、対象組織に存在するリスクを認識し、リスクの大きさを評価し、そのリスクが許容できるか否かを決定する全体的なプロセスのことです。

リスクとは? (ISMS)

脅威 システム又は組織に危害を与える事故の潜在的原因
脆弱性 脅威によって影響を受ける内在する弱さ
リスク ある脅威が脆弱性を利用して損害を与える可能性

リスクアセスメントの導入目的 (製造業の例)

製品事故のない社会づくりのためにあらゆる組織が社会的責任を果たすことが求められています。単に法令等により要求される基準を遵守するだけでなく、製造物責任訴訟を提起させるリスクを低減させるのみならず、様々なステークホルダー(利害関係人)の期待にバランスよく配慮して、社会に許容される製品を市場に供給する必要があります。

なぜ、リスクアセスメントが必要か? (製造業の例)

製造物責任による損害賠償金の負担や製品回収費用の負担に対する財務的な体力の観点からは、むしろ事業規模の小さい中堅企業や中小企業こそ、事業の継続性・安定的な発展性を高める観点から、製品欠陥に関するリスクについて、単に既存の法令に基づく技術基準を満たすだけではなく、相応のリスクアセスメントを実施し、適切な対策によりリスクを低減することが必要といえます

リスクアセスメントのプロセス?

(ISMS) リスク及び機会に対処する活動   リスクアセスメント 

リスク基準の確立 ➡ リスクの特定 ➡ リスク分析 ➡ リスク評価 ➡ リスク対応

ということで、正解は「エ」となります。他の3つは、リスク対応についての用語となるので対象外となります。

1問についての理解に時間がかかりますが、社会的に影響を及ぼすキーワードについては、参考書の裏付け調査作業をおこなった方が良いと思います。覚えた用語を自分の会話でも使用できるよう、用語の使用例文を確認し、自分の活きた知識にしましょう。

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苦手な分野は、後回しにする

ITパスポートの参考書は、コンピュータの基礎知識から始まるものが多いようです。ですので、最初はついていけるのですが、途中から難しくなる場合もあります。

そんな時、苦手な分野は、まずは、自身の生活リズムの中で学習の仕方が慣れてきたら、取り組みましょう。一番、苦手な分野から手をつけて、何言ってるのか、よくわかんない!もー、やめた!となってしまうのが一番もったいないです。

自分の大学受験の時は、世界史の暗記科目が特に苦手で、試験、直前まで苦労しました。さすがに苦手な科目でも試験日が近くになると、参考書を読みつつ、問題集をやってみたり、暗記カードをつくってみたりして、飽きない工夫をして持続しました。

色々、受験まぎわにドタバタやったのですが、結局、東京へ向かった時に読んだ箇所がドンピシャ的中して、すべりこみで合格しました。

私の受験勉強の例は、あまりよくないのですが、何時から何時までは、勉強するの学習パターンができてしまえば、苦手分野でも、ペースは落ちるかもしれませんが、回せると思います。

そして、受験日が近づけば、集中力も増すので、頭に入るのでは、ないでしょうか?

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まとめ

  1. 出題分野は3つで6割はIT関連。カタカナが多い。
  2. 社会的な影響あるキーワードは、参考書だけではなく、他の文書も検索してみる。
  3. 苦手分野は、学習パターンができるまでは、後に回そう。

ITに興味を持ち始めた方が、受験していただけるのは嬉しいことです。簡単な知識もあるので少しづつ身に着けていきましょう!勉強を始めた方が、途中で挫折してしまうのは、もったいないことです。勉強の仕方に王道はありません。自分にあったペースで1語づつ、1問づつ地道にこなしましょう。また、気になるキーワードは、自分の会話で使用できるよう、参考書を読み込み、インターネット等で用語の使用例を確認するようにしましょう!

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